教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は時間管理の技能を取得するためのエクササイズをやっていきました。第1回~6回は「目標の立て方」についてのエクササイズとなっていて、以下の内容で進めています。
第1回 人生の目標を立ててみよう!
第2回 自分の理想を視覚化しよう!
第3回 障害を取り除こう!
第4回 専門分野を磨いて業界第一人者をめざそう!
第5回 行動計画を立てよう!
第6回 時間管理の技能を身につけよう!
基本的にこの6回のエクササイズで、あなたの理想を実現するための目標と具体策および計画を立てて、それを本当に実現するための具体策を進めていくことができるようになっていますから、このブログから始めてみたという方は、ぜひ第1回から見て、エクササイズを行うことをお勧めします。
第6回までは人生の目標を立てるための総論的なことをやっていきました。ですからこの第6回までのエクササイズができている方に関しては、目標、具体策、計画がきちんと立てることができるかと思います。
この第7回からは、人生の目標達成をする上での各論的なこと、すなわち目標、具体策、計画を進める中で実際に出てくる問題点などについて、より詳しい内容を紹介していきます。毎日目標と具体策をノートに書き出しながら、ここで出てくる各論的なこともこなしていけば、あなたはより一層、理想(目標)の実現に近づくことができますよ。
目次
自己イメージとはどういうものか
目標達成していく上で、自己イメージは大切です。自己イメージとは、想像の中で思い描く自分自身の姿のことをいいますが、ポール・マッケンナによると、自己イメージには3つの自分があり、私たちの核には本当の自分、その外側に実は自分はこうではないかと恐れている人物像(ネガティブな自己イメージ)があり、そんな自分でも人に好かれ、認められ、愛情やお金を与えてもらえるように、このネガティブな自己イメージの上にさらに別の層を積み重ねた自分(見せかけの自分)がいるとのことです。そして他の人たちは、いちばん上の層を自分だと思いこみ、そのすぐ下にあるネガティブな自己イメージの層を誰にも見抜かれまいと必死で取り繕うとするあまり、その下の本当の自分がいることをすっかり忘れてしまうのだそうです。
これはみなさんも経験があるのではないでしょうか?「ポジティブに自分を演じる」という言葉は、まさにこのことを表していると言えます。「自分は本当はネガティブなのに周りからそのような目で見られたくないからこれを取り繕うためにポジティブに自分を演じている」という感じで。
本当の自分
しかし、自分の中の核にある本当の自分はそのようなネガティブなものではありません。本当の自分は何かと言いますと、それはあなたが思い描く「理想の自分」のことです。「非常に賢明」「誰よりも優しい」「多くの人から信頼を得ている」「周りの人から慕われている」「常に輝きを持っている」「センスがいい」などという理想の自分です。理想の自分を「こんな自分だったらいいなあ」という願望ではなく、「これこそが本当の自分だ」ということに気づいたとき、心の中は幸福感で満たされ、本当に自分の理想の姿へとなっていくのです。
自分の価値観を明確にする
ここで、本当の自分を内面から外面へ表そうとするとき、あなたの価値観が明確になっている必要があります。人格の核の部分にあるのが価値観で、価値観がその人がどんな人間なのかを決めます。行動になって外面に現れることすべては、価値観が決定していますから、この価値観が明確になればなるほど、無駄な行動は減っていくのです。
では、自分の真の価値観はどうやったら分かるのでしょうか?それは過去を振り返ってみて、切羽詰まったときにどんな行動をとってきたかを考えれば分かります。お金と時間のどちらをとってきましたか?また、過去に成し遂げてきたことで、あなたが最も誇らしく思えることは何ですか?これらの答えを考えることで、あなたの真の価値観が見えてきます。
本当に大切な価値観
さあ、ここで本当に大切な価値観について見ていきたいと思います。仕事なら誠実さ、協調性、統率力、優先順位付け、独創性、高潔さなどの価値観があります。家庭生活なら家族愛、励まし、娯楽、協力などで、金銭面なら財務管理、倹約、知識などがあります。
ブライアン・トレーシーは、これらの価値観の中で最も重要なのは「高潔さ」だと説いています。真に偉大な人間というのは男女問わす高潔さを持ち合わせており、彼らはたとえ誰も見ていなくても、自らにとって最も大切な価値観と合致した生き方を貫くということです。その反対に、凡庸な人間というのは、すぐに楽な道に走ろうとします。特に誰も見ていないときにはあっさりと物事に妥協して、高潔さを捨て去るのです。
最善の自分に近づくために自分を律すれば律するほど、人間としての自分の高潔さは増していきます。そして高潔さが増せば増すほど、自分の行いの1つ1つに幸福感と力強さを覚えることができるのです。
価値観と合致した理想の自分を視覚化する
価値観は高潔さを持っているものであれば、人それぞれ違ったものになっても構いません。そこで、自己イメージの核の部分である本当の自分が外面に出てくるように、自分の価値観にしたがった理想の自分を想像して視覚化してみてください。まさにそれこそが本当のあなたです。あなたはもうすでに理想の自分になっているのです。ですから今からはその理想の自分を演じてください。これから起こす行動、話す言葉はすべてその理想の自分が行っているものになります。ですから理想の人物にふさわしい言動を心がけてください。
それが毎日続いていくと、日に日に理想の自分に近づいていき、最終的には本当に理想の自分になることができます。ぜひこれを実践してみてください。
いかがでしたか?自己イメージというのは本当に大事で、この核にある本当の自分を外面に出すことであなたの人生は驚くほど変わっていきます。毎日欠かさずこれを行い、理想の自分になるように努力してください。では、また次回お会いしましょう!!
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