教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は毎日少なくとも1つ、難しい問題に挑戦していくことを推奨するテーマをやっていきました。今回は「間違いを認める勇気を持とう!」になります。人は誰でもミスをします。重要なことを忘れたりもします。また、自分が今行っていることが絶対に正しいと思って手掛けていたことが実は間違いだったということもあります。
では、どういう場合にこういうことが生じ、それをどうしていけば正しい方向に進んでいけるかについて今回は述べていきますよ!!
目次
どこで自分の間違いに気づくか
人は誰でも間違いすることがあります。ここで大事なのは、「どこでその間違いに気づくか」になります。ここで、結構多くの人が陥ってしまう事例を1つ紹介します。
ある人がコンビニでコーヒーと何かおやつを買う習慣が身についていて、特にほしいと思っていなくてもついそれを買ってしまうようなことをしていました。そして、配偶者からそれが無駄遣いだからやめたほうがいいと指摘されても「これは眠気を覚まし、モチベーションアップのために買っているから必要なものだよ」と言って、それらを買うことを正当化し、コンビニで買い続けるのをやめようとしませんでした。そして、毎日コンビニに行っては「今日はやる気を出すためにもうちょっと買ってもいいだろう」と理由をつけては何かを追加して買うのが当たり前になり、特に最近はコンビニでクレジット決済をするのが当たり前になってきていることから、どれだけ使っているのかをあまり考えずに次々と買っていました。その結果、カードの請求額が10万円を超えていることが判明し、「え!?こんなに買ったっけ?」と本人もびっくりします。このときになって初めて、自分がコンビニで無駄遣いしてきたことが間違いだったことに気がつくわけです。
いかがでしたか?金額の大小があるかと思いますが、実は同じようなことをしてしまった経験があるのではないでしょうか?この人は、多額の請求額を見てようやく自分の間違いに気づいたわけですが、もし配偶者にそれを指摘された時点で自分の間違いに気づいていたらこんなことにならなかったはずです。ただ正確に言うと、本当はこの時点でこの人はコンビニの無駄遣いが間違いであることは分かっていたはずです。にもかかわらずやめなかったのは、ただ自制心がなかっただけの話です。配偶者からその指摘を受けたときに、自分の我を通すのではなく、いったん立ち止まって、本当にそのままでいいのかどうかを考えるべきだったのです。そうすれば、その時点で使った額を調べる行動に出て、それ以上使うのはまずいことに気づいていたはずです。ですから、誰かから何かを指摘されたときは、いったん立ち止まり、自分の考えを押し通していいものかを真剣に考えるようにしていけば、自分の間違いに早い段階で気づくことができるのです。
今自分がいちばん時間かけて行っているものを見直す
次のことを考えてみてください。あなたがもし1からやり直せるなら、もうやらないだろうと思うものは何になりますか?たとえば、前述の例でいうならコンビニの無駄遣いになるかと思います。あなたの場合はどうですか?もし、今の状態になることが分かっていれば、ゲームをしていた時間、マンガを読んでいた時間、YouTubeを見ていた時間に、もっと本を読んだり、勉強していればよかったと思っていませんか?
ここで、あなたが今いちばん時間を割いているものは何かについて考えてみてください。最近ではYouTubeやSNSなどが多いかと思います。あなたがそれにかけている時間は間違ってないですか?時間を減らす必要はないですか?
人が下した決断の70%は結果的に時間の無駄になると言われています。その決断を下した時の状況からすれば、確かに良かったのかもしれませんが、状況というものは常に変化します。ですから臨機応変の対応というのが大事になってきます。そのために、今自分が時間をかけてやっていることが本当にこれでいいのかどうかというのは、今一度考え直したほうがいいですね。
仕事上での自分の間違いは素直に認める
また仕事をしていると、ミスは必ずどこかで出てくるわけですが、ミスをしたときは素直に「申し訳ございません。私の責任です」という言葉が、勇気をもってサッと出るようにすることは大事です。これを他人のせいにしたり、自分は悪くないことを主張するのは最悪です。特にプライドが高かったり、自分の評価が下がることを極度に恐れている人は、この傾向が強いです。自分のミスを素直に認められない人の評価は当然下がります。周りの人からも信頼されなくなります。こういう人は、自分の評価を下げないようにするために自己を正当化する行為が、結局自分の評価を下げてしまう結果になることが分かっていないのです。
確かに自分の間違いを認めてそれを報告と謝罪をするのは、非常に辛いことにはなります。ただ、辛いのは報告と謝罪をするときだけです。ちょっと勇気を出して報告と謝罪さえ済ませてしまえば、あとは上司や他の誰かが何とかしてくれます。ですからその時点で自分のミスに関することは終了するというわけです。
一方で、自分の間違いを認めず、他人のせいにしたり、他のことに要因があることを主張した場合はかなり厄介になります。まず、その話を聞いた上司は怪訝そうな表情になるので、それに対する怒りが生じます。そして周りの人からも白い目で見られるようになるので、これに対しても腹が立つようになります。しかも周りから白い目で見られる状態がずっと続くことので、それに関する怒りもずっと続いて終わりが見えないものになり、その職場にも居づらくなってしまうのです。
このように、自分の間違いは勇気をもって報告と謝罪をする方が得策です。実はそのほうが素直に報告と謝罪をしているとのことで、評価は高くなります。逆に間違いを素直に認めないことのほうが、自己正当化のための屁理屈や言い訳ばかりを主張しているとのことで、評価は低くなるのです。
以上になります。今回は間違いを認める勇気を持つことの大切さについて述べていきました。自宅での出来事と、仕事上でのことの両方について述べてきましたが、やはり早い段階で自分の間違いに気づくことは非常に大事になります。ですから、誰かに間違いを指摘されたときは、それをすぐに否定するのではなく、いったん受け入れて自分の考えをそのまま押し通していいものかを考えるようにしてください。そうやって自分の間違いが早期できづくことができれば、その被害は最小限に抑えられます。ですから他人からの指摘というのは真剣に受け止める癖をつけてください。では、また次回お会いしましょう!!
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