33. 睡眠をしっかり確保して成果に繋げよう!

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花賀 咲象

花賀 咲象

 学習塾指導歴30年間のカウンセリング・コーチングで得たノウハウを発信中。あなたが掲げる「人生の目標達成」のお手伝いをいたします。
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 教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は選ぶ権利を行使して、自分でその業務をやるかやらないかの選択をすることの大切さについて述べていきました。今回のテーマは「睡眠をしっかり確保して成果に繋げよう!」になります。この世の中には睡眠よりもそれを削ることでもっと働こうとしている人が結構いますが、これは成果を逆に下げる結果になっています。ただ流れは少しずつ変わってきていて、多忙な業界のリーダーたちが8時間睡眠をアピールするようになってきています。今回は睡眠がいかに大事でどのようにすれば睡眠時間を確保できるかについて述べていきますよ!!

なぜ人は睡眠時間を削るのか

 あなたは家に帰ったら何をしていますか?SNSをしたりYouTubeやテレビを見たり、マンガを読んだり、ただのんびりするなどの余暇を楽しんでいますか?それとも読書などの自己啓発や筋力トレーニングなどの自己鍛錬に取り組んでいますか?いずれにしてもこれらのことをいろいろしていると「時間がない」状態になるかと思います。

 ここで問題になるのが、これらの時間をどうやって確保するかです。結構多くの人が睡眠時間を削っているのではないでしょうか?なぜ、多くの人がこのように貴重な睡眠時間を削ろうとするのでしょうか?

 1つ目の理由として「1日を仕事で追われた状態で終わりたくない」「余暇を楽しむ時間がないと耐えられない」という考え方があります。確かに仕事で疲れて帰ってきて、家が寝るためだけの場所になっていたらこれほどつまらないことはないですよね。そのために睡眠時間を削ってでもYouTubeなどを見て心の癒しにするなど、自分の余暇を楽しむことを優先しているところがあるというわけです。

 2つ目の理由として、SNSで自分が投稿したり、他人の投稿を見て「いいね」ボタンを押したり、リプライ(返信・返答)する行為が過度になりすぎていることが挙げられます。これは、SNS自体がまるで仕事をしているかのような義務感にとらわれてしまい、「いいね」ボタンを押さなければいけない、リプライしなければいけない、という具合にこれらをきちんとしていないと自分が取り残されてしまうような強迫観念に襲われていて、それが結果として睡眠時間を削ってしまっているという事例です。

 3つ目の理由として、自分が仕事を持ち帰っている場合です。最近では残業することよりも定時退社が推奨されていることもあり、そのために業務時間内に仕事が終わらないことも増えてきています。業務時間内に仕事が終わらなかった場合、それを終わらせるための選択肢としては、自宅にそれを持ち帰って行うか、次の日に早めに出社してそれを行うかのいずれかになるかと思います。もし会社側が人件費削減のために早めの出社を推奨していないような場合は、自宅に持ち帰ってその仕事をするしか選択肢がない状態になります。それによって睡眠時間が削られる結果になるわけです。

 また、物理的な理由としては、通勤時間に時間がかかりすぎて自宅で過ごす時間が少ないことが挙げられます。このために上記のことをなす時間の確保で睡眠時間を削っているところがあるというわけです。

8時間の睡眠時間を確保しよう

 日本人の平均睡眠時間は、経済協力開発機構(OECD)の各国平均睡眠時間のデータ(2021年)によると、7時間22分で、33か国中最下位だということです。これは明らかに日本人の睡眠時間の重要性の意識が低いことを物語っています。

 しかし、このように睡眠時間が少ない状態だと、集中力が低下し、眠い状態であることが多くなってくるので、仕事で最高のパフォーマンスを発揮するのは困難になってきます。

 ハーバード・ビジネス・レビュー誌は、「睡眠不足は企業リスクである」という記事を出し、睡眠不足がパフォーマンス低下をもたらす事実を紹介しています。記事を書いたのはハーバード・メディカルスクール教授のチャールズ・A・ツァイスラーで、彼は睡眠不足を酒の飲みすぎになぞらえ、1日の徹夜や1週間の4~5時間睡眠によって「血中アルコール濃度0.1%分に相当する機能低下」が起こると説明しています。

 睡眠には、体を休めるだけでなく、脳をリフレッシュさせる役割もあります。ですから、仕事で最高のパフォーマンスを生み出すためにも睡眠時間をきちんと確保することはかなり重要になってくるわけです。

 前述したように世界の主要な業界のリーダーたちが8時間の睡眠をとっていることから考えても、睡眠時間は8時間確保するのが理想です。しかし、現実問題として、自宅に帰ってたとえ余暇の時間を設けなかったとしても、ご飯を食べたり風呂に入るだけで結構時間がとられるからそんなに睡眠時間を確保するのは不可能だという人も多いかと思います。

 であれば、業務時間中に昼寝の時間を設けることを推奨します。みなさんも何かをしている最中につい5~10分くらい居眠りをしてしまい、起きたら結構すっきりして頭もかなりさえた状態になったという経験をしたことがあるのではないでしょうか?このようにたとえ短時間の眠りでも、頭をリフレッシュさせ、仕事で最高のパフォーマンスを発揮させる状態に持っていくことが可能になります。ですからその日の業務の計画を立てる際に、昼寝をする時間をどこかでとり、昼寝を毎日する習慣をつけるようにしましょう。

 以上になります。今回は睡眠時間をしっかり確保して成果に繋げていくことについてのべていきました。睡眠時間が少ないと、「1日中眠くて早く家に帰って眠りたい」ということばかり考え、集中力も低下して仕事で成果をあげることもできなくなってしまいます。ですから睡眠時間を確保することはやはり大事です。睡眠は自分たちの能力を引き出し、短時間でより良い成果が出せるようにしてくれます。また睡眠によって、注意力が高められ、思考が明晰にもなっていきます。このように睡眠がもたらすパワーというのは計り知れないものがあるわけですから、今回のことで述べた内容をしっかり受け止め、睡眠時間の確保をするようにしてください。では、また次回お会いしましょう!!

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