30. 計画を立てて休息をとろう!

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花賀 咲象

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 教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は毎日自分の人生を祝い、感謝していくことについてやっていきました。今回のテーマは「計画を立てて休息をとろう!」になります。みなさんは、休息をきちんととれていますか?普段仕事をしているときに休憩時間があるかと思いますが、これはちゃんとした休憩になっていますか?今抱えている仕事のことが気になって「早く仕事に戻らなきゃ」と考えたりしていませんか?こんな気持ちでいると、せっかくの休憩時間も休憩した気分になれませんよね。

 今回は、普段の業務での休憩時間や休みの日をどのような気持ちで過ごしたらよいか、また、普段仕事のことが気になって仕方がないのであれば、どのように計画を立てたら晴れ晴れした気分で休憩することができるのかについて述べていきたいと思います。

休憩は個人の権利

 労働基準法第34条では、労働時間が6時間を超え、8時間以下である場合は少なくとも45分、8時間を超える場合は少なくとも1時間の休憩を与えなければならないと定められています。休憩時間は労働者の権利として労働から離れることが保障されています。この法律で保障されている休憩時間をきちんととれていますか?30分くらいに短縮されたりしていませんか?

 「それは分かるんだけど、実際の業務量が多すぎて、その時間いっぱいを使って休憩をすることはできない」と思われるかもしれません。では、周りを見渡してみてください。全員がその状態になっているのでしょうか?1時間ほぼきっちりと休憩をとっている人もいるかと思います。その人は仕事のできない人でしょうか?

 確かにのんびり屋で仕事をマイペースで進め、休憩時間ものんびりと1時間きっちりとるような人もいます。逆にそういう人は稀で、休憩時間をきちんと確保できる人というのは、心に余裕のある人で、休憩時間は「自分の心も体も休める時間」としてきちんと確保することができている、いわば「仕事ができる人」なのです。

 そうであれば、あなたもそうなれるはずです。変に「休憩している場合ではない」とか「今抱えている仕事を早く終わらせなければならない」とか「長く休憩すると他の人に申し訳ない」と思うのを今後はやめるようにしてください。

その日の業務は計画を立ててから進める

 あなたはその日の業務を始める前に、その日やることをきちんと書き出して計画を立てていますか?もし、これをしないでいきなりその日の業務を始めているのなら、それは非常に危険です。その業務は完全に「その場しのぎ」もしくは「行き当たりばったり」の仕事になっています。このような業務をしていたら、仕事は思うように進みません。

 ではどうしたらよいかと言いますと、それは自分の手帳に週ごと、日ごと、そして時間ごとの計画をきちんと書くようにしたらよいです。もしあなたが会社勤めなら、会社で年間の計画、月間の計画は決まっているでしょうから、それをすべて手帳のカレンダーに書き込みます。そして、いつまでに何をするかの期限も書いた上で、期限までの期間を7がけして「自分が終わらせる締切」を早めに設定し、それを書き込みます。そうしていくと週ごとにやることが決まってくるので、週ごとに行うリストを作っておきます。そして、それを日ごとに振り分けていくとその日にやる業務が決定されるので、それを日ごとに書いていきます。その日にする業務をその日の始める前に書く理由は、計画通りに進まないことが多いからです。順調に進むときもあれば、急な電話や顧客の対応でその業務が進められなくなることも出てきます。ただ、できるだけ早く終わらせることは大事になりますから、その業務を何時何分までに何を仕上げるかなど、時間単位で計画を組んでいく必要があります。

 成功する人は、1日、1時間、さらには15分単位で綿密に計画を立てます。研究によれば、厳密な計画を立てることと、高収入には密接な関連性があるとのことです。アメリカで、一代で財を成した億万長者の25%は、弁護士と医師(およびその他医療関係者)という高収入の専門職で占められています。そして彼らは分単位で時間を管理しているのです。

 以上のようにその日の業務を分単位で計画を立ててから行うようにすると、業務をスムーズに進めることができるので、休憩をとる時間になる頃には、その業務はほぼ完成できている、もしくはかなりキリのいいところまでいけるようになっています。そうなれば、休憩時間中は仕事のことはほぼ気にしなくていいので、ゆったりとした気分で休息をとることができますよね。

休日で休息をとれるようにする

 これで普段の職場での業務の計画の立て方・休憩の取り方については理解できたかと思います。次に休日に休息をとることについて考えたいと思います。あなたは休日に休息できていますか?家事に追われたり、家事を頼まれたりして、休日に家で仕事をやっている感覚になり、心も体も休めなくなっていませんか?

 休日は家族を大事にして、家族と共にゆったりと過ごしていくのが理想です。ただ、家事は誰かがやらなければならないもので、これを誰か1人に負担をかけているようであれば、その人は休息をとれなくなってしまいます。ですから、家事は「家族全員で分担する」ようにしたらよいです。誰かが家事のうち何をするかを決めて、それをやっていくのが良いです。

 そのように家族全員で分担していけば、家事もすぐ終わらせることができます。これにより、家族全員がゆったりする時間ができますよね。

 以上になります。今回はどうやっていけば休息をゆったりととることができるかについて述べていきました。目標に向かって毎日頑張ることは大事ですが、まともな休憩や休息をきちんととらないで、心や体の健康を害してしまっては全く意味がありません。

 休憩や休息についても計画をきちんと立てて時間的な余裕を作り、心と体をしっかりと休める癖をつけてください。ではまた次回お会いしましょう!!

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