教育・心理カウンセラーの花賀作象です。今回は3回目になります。過去のブログについては、投稿一覧のボタンから見ていただきたいと思いますが、昨日についてはリンク先にきちんと飛ばない状態になってしまい、誠に申し訳ございませんでした。以後、このようなことがないように事前のチェックを強化していきます。
それでは、本日のエクササイズに行きますよ!!
目標と具体策は毎日書く
自分の潜在意識に目標レベルの意識をプログラムするには、目標と具体策を毎日書くのが最善の方法になります。前回のエクササイズで、1~2年後の10~15個の目標と、それぞれの目標につき1~3個の具体策を書いていきました。目標を書き始めたばかりもしくは目標を書き出して間もない人は、「これでいいのだろうか?」と疑問に思える目標や具体策もあったかと思います。
現段階ではそのままでも構いません。ただ、あなた自身は日々アップデートすることを心掛けてください。ということは、具体策は、前回でも触れていますが、「できるところから始めていく」ほうが良いです。最初はハードルが低いものから課していき、1つ1つクリアしていったら徐々に具体策のレベルを上げていきます。それにより、日々自分がレベルアップしているのが実感できるので、やる気のアップに繋がっていきます。
目標達成への進行を妨げるものを特定する
あなたと目標との間には、必ずと言っていいほど進行を妨げる障害物が存在しています。それが何なのかを1つ1つ洗い出して明確にしていくことができれば、それらはすべて、自分が克服するための具体策となっていきます。
そのためにまずは「なぜ自分はそれを達成していないのか?」を考えてみます。すると、何が目標達成の進行を押し留めているのかが見えてきます。そしたらそれらをすべて紙(ノート)に書き出していってください。考えられるものはどんなに些細なことでも書き出してください。これによって自分の目標達成への進行を妨げているもの、足を引っ張っているものを特定し、すべて明確にすることができます。
マイナス思考(感情)の排除
今から、先ほどの目標達成への進行を妨げるものの特定する上で、どんな人にも備わっている障害を今から紹介いたします。その障害の1つが、あなたの意識の中に存在する様々な種類のマイナス思考(感情)です。これらがあるだけで気持ちは滅入り、疲弊し、やる気そのものを蝕んでいきます。
特にマイナス思考を伴った感情は、目標実現の最大の敵になります。では、具体的にどういう感情がそれにあたるかを見ていきます。
ブライアン・トレーシーは、著書「ゴール」の中で3つのマイナス感情の排除を提唱しています。
1つめは「正当化」です。何かトラブルが発生した際に自分が腹を立てたり起こったりする正当な理由があると思い込んでいる人は、マイナス感情にとらわれます。そして「自分は悪くない」と自己保身に走って自己を正当化します。そしてこれをくどくど話したがるので、だんだん周りから白い目で見られるようになります。それが気に入らないのでますます腹を立てて、自分の主張がいかに正しいかをさらに強めて言うようになります。そのためこのマイナス感情にずっととらわれ続け、生活や思考回路の大半を蝕まれていくのです。
2つ目は「他人の態度を過度に気にする」ことです。このマイナス感情を持っていると、他人が自分にどう話しかけるのか、自分はどう噂されているのか、自分のことを周りはどう見ているのかだけで自分の価値を決めてしまいます。自分の価値を他人の意見から切り離して考えることができないので、それがたとえ真実でなかったとしても、それに対して怒ったり、怯えたり、恥辱や劣等感を覚え、挙句には絶望感にとらわれるに至ります。
3つめは「他人のせいにする」です。これはマイナス感情の中でもいちばんたちが悪いもので、このマイナス感情は1つめの自己の正当化とも連動して長い間持ち続ける傾向があり、下手をすれば何年、何十年もの間この感情を持ち続けているケースも見られます。
これらのマイナス感情を持ち続けている限りは、確実に自分の理想(目標)実現の障害になります。あまりの怒りでそればかりが頭の中を巡ったり、あまりに落ち込んでやる気そのものをなくしてしまったりするからです。では、これらのマイナス感情を完全に排除するにはどうしたらよいでしょうか?
それは極めて簡単なことで、「自分に責任がある」と責任を受け入れることです。それにより、マイナス感情を完全に打ち消すことができます。
今からこれを想像してほしいのですが、何かトラブルがあった時に、相手のせいにしているとその怒りはいつまでたっても消えることはありませんが、「自分がこうしておけばよかった」と自分がその責任を受け入れると、その怒りは一気に消えてしまいます。
すなわち腹が立ったり怒りを感じた時に「自分に責任がある」ということを自覚するだけで、そのマイナス感情から解き放たれ、自分の意識を自分でコントロールできるようになるということです。
結局、自己を正当化したり相手のせいにするということは、周りの事象に自分の意識がコントロールされているわけで、これを自分の責任とするだけで逆に自分の意識を自分でコントロールできるようになるというわけです。
ですから、今後は自分の行動に対して言い訳したり正当化するのをやめ、ミスをしてしまった時は素直に「申し訳ございませんでした」と謝罪して、状況の改善を最優先する癖をつけてください。それによりあなたの意識の中の最大の障害がなくなるので、あなたはかなり前向きな姿勢になり、潜在意識も最大限に活性化されるようになりますよ。
苦手意識の排除
目標達成への障害となるものは、先ほどのマイナス感情以外に「苦手意識」があります。
目標達成のためには自分が目指している特定の技能を身に着ける必要があり、その技能を身に着けるためには、自分の苦手な分野をできるようにしなければいけない場面が必ずと言っていいほど出てきます。
苦手分野というのは「自分にはこれは向いていない」とか「それをしている時間がない」といった言い訳をして、それを克服するのを避ける人で大半を占めています。
ただ、よく考えてみてください。それを今までずっと避け続けてきたために現在の状態になっていないかということを。せっかく自分の理想(目標)の実現に向けてここまでやってきているわけですから、ここは「必ず目標達成するんだ!」という強い意志を持って、苦手克服に全力を注ぐのがあなたにとって最善の方法になることは間違いありません。
障害物に順位をつける
先ほど取り上げた自分の意識の中にあるマイナス感情、苦手意識に加えて、自分の技能不足や道具や資金等の不足なども入れた障害を考えられるだけ全て書き出したら、今度はその障害に深刻な順に順位をつけてください。もし、同順位をつけていいか分からないときは、「どの障害を取り除けば目標達成の速度は確実に早まるか」で考えてみるとよいです。そうすれば、取り除きたい順番が必然的に決まってくるので、これはぜひやってみてください。
障害を目標に変える
障害に順位を付けたら、今度はその障害を前向きな目標に変えていきます。
例えば、「トラブルが起こった時に他人に責任転嫁して自分を正当化するところがある」ことが障害なら、前回書き出したのと同様に、これを「私はトラブルが起こった時は自分で責任を受け入れます」と、主語は「私」にして、最後は言い切りの形にして書き換えます。そして具体策で「自分を正当化しない」「他人のせいにしない」「ミスがあれば素直に認めて謝罪する」と書き出すわけです。
それでは、書き出した障害をすべて前向きな目標に書き換え、1つの目標につき1~3個の具体策を書き出してみてください。
いかがですか? すべて書き出せたでしょうか?
では、次に毎日書き出すべき目標を確定したいと思います。前に10~15個の目標をノートに書き出してもらいましたが、この中にはぼんやりしたものであったり、「1年で10億円稼ぐ」といったどう考えても達成が困難なものであったり、現段階では優先順位が低いものであったりするものもあるかと思います。それらは毎日書き出す目標から除外して、今回書き出した障害を克服する目標をすべて入れてください。これで10~15個の目標になれば、これで毎日ノートに書き出す目標は完成です。今後はこの目標を毎朝欠かさず書くようにしてください。
いかがでしたか? 今回のエクササイズで障害をすべて明確にして、それらをすべて克服することができれば、あなたはかなり気分良く、そして前向きな気持ちで毎日を迎えられるようになるはずです。障害を1つ残らずしっかり書き出して、すべてエクササイズを完全にやり切ってください。ではまた次回お会いしましょう!
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