教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は家族を大切にするためのエクササイズをやっていきました。今回のテーマは「自分が理想の人物になろう!」になります。第2回の「自分の理想を視覚化しよう!」では5年後の自分の理想の姿を視覚化し、第7回の「自己イメージを変革しよう!」では自分の価値観と合致した理想の自分を視覚化するエクササイズをやっていきました。ここではさらに進んで「理想の自分の姿を視覚化し、その自分を毎日演じていく」といういわば「理想の人=自分」になるというエクササイズをしていきます。もし、このブログを見るのが今回初めてという方は、第2回と第7回のブログもぜひご覧になっていただきたいと思います。
それでは、自分が理想の人物になるエクササイズをやっていきますよ!
理想の人物とは
その前にまず、理想の人物とはどういうものかを確認しておきます。第2回の「自分の理想を視覚化しよう!」のところで、自分が持つ価値観の中では、「高潔さ」が最も大事な価値観であることを述べました。高潔を辞書で調べてみると、「人柄が立派で利欲のために心を動かされないこと」という意味になっています。人柄が立派で利欲のために心が動かされない人というのは、私たちにとって本当に「理想の人」になりますよね。すなわち「高潔な人」とは、いわゆる「理想の人」のことであり、誰から見ても理想だと思える人物のことを指すのです。
実際、本当に偉大な人というのは、男女を問わず高潔さを持ち合わせています。彼らは人が見てようが見ていまいが、この高潔さという価値観と合致した生き方を貫きます。哲学者のブレーズ・パスカルは言います。「隠れた高潔な行いは、最も尊敬されるべき行為である」と。
一方で、そうではない凡庸な人というのは、楽な方に流れる傾向にあります。特に誰も見ていないところでは、自己の負担を軽くしたり自己の都合の良いようにする、すなわち自己の利益を優先し、あっさりと高潔さを捨て去ってしまうのです。こんなことではとてもではありませんが、理想の人物になることはできません。
自分を最善の人物にしていくには、自分を律していく必要があります。そして、自分を律すれば律するほど高潔さは増していきます。さらに高潔さが増せば増すほど、理想の自分を実感することができるようになり、自分の心の中は充実感と幸福感で満たされるようになるのです。まさにこれこそが「自分=理想の人物」となるのです。
「自分=理想の人物」になるためのエクササイズ
それでは、今から自分が理想の人物になるためのエクササイズを始めていきますよ。
①まず、あなたの職場で、仕事が迅速かつ丁寧で、多くの顧客から信頼されている人物、すなわちあなたにとって理想の人物を想像してみてください。もし、フリーランスなど自分1人で仕事をされている方は、仕事の取引先とか自分の知り合いで上記と同様の理想の人物を想像してみてください。
②次のその理想の人物の実際の仕事ぶりを想像してみてください。やるべきことはすべてリスト化されている、そのリストに締切や優先順位が書き込まれて優先順位に従った業務を行い終わったものには随時消し込みをかけている、上司からの依頼や顧客との約束などの新たなタスクができるとそれをすぐにリストに書き入れて優先順位もつけて業務をしている、電話などで顧客の対応をした時はその内容をすぐに他のスタッフと共有している、常に時間を意識して制限時間を設けて短時間により多くこなす業務を行っている、そうした業務が顧客からの信頼に繋がっているのでいつも生き生きと仕事をしている…という具合です。もし、そこまでその人物を見ていなくてあまり想像ができないというのであれば、上記の挙げた人物を想像してみてください。
③それでは、②で想像した理想の人物を、そのまま自分と入れ替えてみてください。あなたは理想の人物になっています。あなたの仕事は迅速で丁寧です。あなたは顧客から絶大なる信頼を得ています。あなたは他のスタッフからも信頼されています。あなたは毎日生き生きとして楽しい職場生活を送っています…そんな自分を想像してみてください。
④これは、実際に職場に行ってからで構いませんが、③で想像した理想の人物を職場でも演じてみてください。もう完全にその人物になり切るのです。あなたの発言や行動は、誰もが理想とする人物の発言や行動になっているのです。
⑤理想の自分を視覚化して実際の職場で演じることを毎日繰り返してください。それにより、あなたは職場で本当に理想の人物となっていきます。
いかがでしょうか?この自分が理想の人物になっていることを視覚化し、それを実際の職場で演じることは、あなたという人物を本当に理想化します。特に、自分の意識の中で視覚化された理想の人物を演じることで、自分を律するようになり、理想の人物にそぐわない発言や行動を控えるようになってくるので、高潔さがどんどん増していきます。高潔さが増すということは、自分が理想の人物になっていることを意味します。
自分の意識の中で自分が理想の人物であることを視覚化するのは、それだけすごいパワーを持っているのです。そして、その理想の自分を演じるということは、「完全になり切る」ことになるので、本当にその理想の人物になってしまうのです。
今回のエクササイズは以上になります。今回は自分が理想の人物になるためのエクササイズをやっていきました。あなたにも憧れる人物がいると思いますが、今度はあなた自身がみんなから憧れられる人物となるのです。今回のエクササイズはきっとあなたを理想の人物にします。自分自身が理想の人物になることができれば、目標達成は目前まで来たようなものです。しっかり取り組んで、ぜひあなた自身が理想の人物になってください。では、また次回お会いしましょう!!
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