教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は、目標を立てて頑張っているときに自分の前に立ちはだかる壁の存在は自分の進行を止めてしまうので苦しいものになりますが、そんな壁の存在は逆に言うと自分を鍛えてくれる存在でもあることから、いったいどのようにしていけばその壁に立ち向かっていけるようになって目標達成のための努力を継続して行っていけるかについて述べていきました。
今回は「明確な目的を持って仕事をしよう!」になります。何かするときの目的が明確でないとき、人はどうでもいいことに時間とエネルギーを浪費します。たとえばXをするにしても自分がめざしている目標と同じ目標を持っている人と繋がってリプを通してその人から必要なことを吸収したり、逆に自分の方から必要な情報を与えたりという目的を持って毎日ポストしている場合はいいですが、そうではなく、ただフォロワー数を伸ばすことだけに夢中になって、自分が本来やるべきことができなかったり大切な人との時間を過ごしたりする時間をないがしろにしているのでは意味がないですよね。このように、現状、明確な目的をきちんと自分で定めないで過ごしている人は非常に多いです。ただ、この目的をきちんと持つようにして行動できれば、あなたのモチベーションにしても行動にしてもすべてガラッと変えることができます。では、今からどのようにすれば明確な目的を持って仕事をすることができるようになるかについて述べていきますよ!!
目次
お金を稼ぐことが目的になっていることの弊害
大半の人が仕事をする目的は「生活するためのお金を稼ぐため」です。これは私のブログ「◇69. ズルはやめよう!」でも触れていますが、「お金を稼ぐため」が目的だと考え方がどうしても自己中心的になってしまいます。すると、どういうことが起こるかと言いますと、上司に気に入られたり、自分はきちんと仕事をやっているよとアピールすることに時間と労力をかけるようになるのです。
本来仕事というのはお金を払ってくれている顧客のためになされるべきであり、顧客のことを考えたより良い仕事をしていくことに時間と労力を注いでいくべきです。しかし、お金を稼ぐことが目的だと、それは自分の給料を上げることにかなりの力を注ぐようになり、その結果、前述の上司への歓心を買うことだったり、他のスタッフなどに自分がいかにも仕事をやっているというアピールをすることに力を注いでしまうようになるのです。
こういう意味でも、仕事というのは「お金を稼ぐため」よりも「顧客のため」に行うことが本来の目的になるように自分のマインドを切り替えていく必要があります。
仕事そのものの目的を考える
仕事本来の目的が「顧客のために行う」という心構えができましたら、今度は「その仕事をする目的」を考える必要があります。もしあなたがこれを全く考えないで仕事をしていると、当然仕事に優先順位をつけていないので、あなたは自分に来る仕事を「ただひたすらやるだけ」になり、いわゆる言えば何でもやってくれる「何でも屋」もしくは「便利屋」になり下がってしまうのです。こういう「何でも屋」あるいは「便利屋」になり下がらないようにするためには、あなた自身が明確な目的を持って仕事をする必要があります。ここで「顧客のために」という考え方が生きてきます。顧客があなたにどういう仕事をしてくれることを期待しているかを考えたら必然的にやるべきことは決まってきます。そうすると、普通に優先順位がついてきますし、それぞれの仕事も何のためにそれをするのかの目的がかってきます。そのようにしてその仕事をする目的が明確になれば、あなたは誰よりもいい仕事をして顧客に喜ばれるものを作ることができます。すると、あなたは顧客から信頼され、あなたに仕事を依頼した顧客はあなたの固定客となり、固定客が増えていくとあなたの収入もアップしていくのです。ここから考えても仕事本体の目的を「顧客のため」にすることがどれだけ重要かが分かりますよね。これにより、自分が行う個々の仕事の目的も必然的に決まり、いい仕事ができるようになるのです。
明確な目標を定める
明確な目的で仕事ができるようになるためには、その柱となる「明確な目標」が必要です。特に会社全体の明確な目標、部署の明確な目標、チームの明確な目標とそれぞれが柱となる目標を掲げることで、個人個人がバラバラに仕事をすることがなくなり、1つの目標に向かってみんなで一丸となって仕事をすることができるようになるからです。これに沿った個人の目標を立てていくと、その仕事の目的が非常に明確になりますよね。
業務開始前の計画段階で仕事の目的を再確認する
あなたはその日の業務開始前に、その日にやるべき業務を全て書き出した上で、何をどの時間帯に業務を進めていくかの計画をきちんと立てていますか?もしこれをしていないというのであれば、本日からこれをするようにしてください。行動計画の立て方については、私のブログ「◇3. 今年の行動計画を立てよう!」で詳細に述べていますから、こちらを参考にして計画を立てるようにしてください。
その計画を立てる段階で、1つ1つの業務を見て「この仕事は~の目的で行うから…していく必要がある」という再確認をしていくようにすれば、その仕事の目的が明確になりますよね。ですから、業務開始前にその日の計画を立て、それをしているときに1つ1つの仕事の目的を再確認するようにしていきましょう!
その日に「何をできるようにするか」の目標を持つ
ここまでのところで会社や部署の目標に沿って自分の仕事の目的を明確にして仕事を進めていくことについて述べてきました。あなたの仕事本来の目的が「顧客のため」だとしても、あなた自身は当然自分の収入アップをしていきたいですよね。ですからあなた自身がレベルアップすることも同時に考えていくようにします。
顧客のためにどんな目的で仕事をするかが定まったら、今度はそれをする中であなたはその日のうちに「何をできるようにするか」を定めます。これはほんの些細なことで構いません。たとえば「~を30分以内に丁寧に仕上げる」といった時間制限を設けて「制限時間内に終われるようにする」という目標です。制限時間内に迅速かつ丁寧な仕事ができれば、これは確実なレベルアップになりますよね。このようにその日のうちに「何をできるようにするか」を定めていくようにすると、1か月もすればかなりのレベルになっていることが想像できます。ですからその日のうちにできるようにすることの目標を立て、それができるような目的で仕事に取り組むようにすると、あなたの技能はどんどん上がり、迅速かつ丁寧な仕事ができるようになって、ますます顧客から信頼されるようになりますよ。
以上になります。今回は日々の仕事を進めていく上で、何の目的も持たずに仕事をするのではなく、きちんと明確な目的を持った仕事ができるようになるためにはどのようなことをしていけばいいかについて述べていきました。仕事をする上では、その本来の目的である「顧客のため」を第一に考えることが基本で、その上で現在手掛けている仕事そのものの目的を明確に持つことは大事です。そのためにも会社全体、部署、チームの明確な目標をきちんと定め、それに沿ってそれぞれの人が仕事を進めていくことが非常に重要になってきます。それにプラスして自分自身も「その日に何をできるようにするか」の目標を定めてそれができるようにするための具体策を実行することで、自分の技能レベルが向上していけるようになってきます。野村證券の創業者である野村徳七は言います。「常に一歩前進することを心がけよ。停止は退歩を意味する」と。明確な目的を持つことは、常に一歩前進していくことに繋がります。今回述べたことをしっかり実践して、常に目的を持った仕事をするように心がけてください。ではまた次回お会いしましょう!!