◇71. 現在している仕事のプロになろう!    

4 min
花賀 咲象

花賀 咲象

 学習塾指導歴30年で、授業もこなしながら、カウンセリング・コーチング業務も行っております。
 このブログは自己啓発本を読んだだけでは分からない経験的・実践的な内容を加味して書いています。ですからみなさんが今後経済的に豊かになりたいという人生の目標の達成に必ず貢献できる内容になっているという自負があります。ですからぜひこのブログを毎日読み、日々成長することに努め、自分の人生に生きがいを持てるようにしていきましょう!

FOLLOW

 教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は、どこの職場にも仕事が迅速かつ丁寧な人物がいて、そういう人は思わず真似をしてくなるものですが、自分自身が周りの人から真似をされるような人物になるにはどのようなことをしていけばいいかについて述べてきました。

 今回は「現在している仕事のプロになろう!」になります。大半の方は現在している仕事は、「自分に合った仕事」ではなく、「稼ぐための仕事」になっているかと思います。自分に合った仕事をするためにどのようにしていけばいいかについては、私のブログ「◇55. 自分に合った仕事で成功しよう!」で詳細に述べていますので、ぜひこちらをご覧ください。

 一方で将来的に自分に合った仕事をするにしても現在の仕事をおろそかにしてはいけないわけで、どうせやるなら嫌々やるのではなく、誰にも引けを取らないほどの「その仕事のプロ」になれば、顧客にも喜ばれますよね。また、そこで得た技能はどこに行っても必ず役に立つものになってきます。そこで今回は、現在自分がしている仕事でどのような心掛けでどのようにしていけばその仕事のプロになれるかについて述べていきますよ!!

やりたくない仕事でも仕事は仕事

 社畜という言葉が横行している影響もあるかと思いますが、現在働いている会社が不当に安い給料で自分をこき使っているのだからこんなところは早く辞めて自分でたくさん儲けられる仕事をするほうがよいという考えを持っている人も多いように思えます。別にこれはこれで否定はしませんが、忘れてはならないのは現在働いている会社の給料はどこから出ているかということです。これを聞くと大半の方は「会社から出ている」と答えます。ここで、会社のお金はどこから出ているのかを考えてみてください。すると「顧客」という答えが出てきますよね。そうです。あなたの給料は「顧客が支払ったお金」から出ているのです。いつも会社に文句を言っている人は基本的にこの考えが完全に抜けています。

 「会社が出す給料は低すぎる」と考えていると、会社に対して貢献するのがばかばかしく思えてきます。「会社がこちらの働きに対して給料を出し渋っているのに何でそんな会社のためにこちらがきちんと働かなくてはならないんだ」という感じで、仕事そのものをやりたくなくなってくるのです。この考えは前述したとおり、自分の給料が「顧客が支払ったお金から出ている」という考えが完全に抜けているからそうなるのであり、この考え方で仕事をしていると、お金を支払ってくれている顧客に対して大変失礼になります。ですからやりたくない仕事であっても仕事は仕事なのであり、顧客のことを考えるなら、会社への不満はさておき、顧客のためにきちんと仕事をすることが何よりも大事になってくるということです。

お金は信用を数値化したもの

 大半の方は、お金は「きちんと働いたらもらえるもの」だと思っています。これはそうだといえばそうなのですが、正確に言えば間違っています。そもそもお金とは何なのでしょうか?たとえば1万円札で考えてみると、これは紙でできていますが、この1万円札に1万円の価値があると思いますか?1万円札の製造コストは令和4年度製造のもので19円です。たった19円で製造した紙幣が「1万円の価値がある」ものとして流通しているのです。これはなぜそういうことができるかといいますと、発券しているのが日本銀行で「信用がある」からです。ですからわずか19円のコストでできる1万円札が1万円の価値があるものとして流通できるのは、日本銀行の信用を数値化しているからです。すなわち「お金=信用」なのであり、お金をたくさん稼げる人というのはそれだけ顧客からの信用があるということです。つまり「信用のあるところにお金が集まる」のです。

 あなたがもしお金をたくさん稼ぎたいというのであれば、顧客から信用される必要があります。であれば、会社への不満を言ってきちんと仕事をしないのは、顧客のために仕事をしていないのであり、これではあなたは顧客からの信用は得られなくなります。ですから、たくさん稼げるようになるためにも、その仕事のプロとなって顧客のためにきちんと仕事をすることは何よりも大事になりますね。

ルーティン業務を見直す

 さあ、ここからは現在の仕事のプロになるための具体策について述べていきたいと思います。前回のブログ「◇70. 真似をされる人物になろう!」でも触れていますが、ルーティン業務を見直すことは非常に大事です。なぜなら「何も考えずに同じ業務をしている」のが普通だからです。何も考えないということは「何も進歩していない」ことになります。ということはこんな業務を続けていてはあなたの成長はあり得ません。ですからまずはこのルーティン業務を効率化するところから見直すようにしていきます。

「迅速かつ丁寧な仕事」をする

 では、ルーティン業務をどのように見直せばいいのでしょうか?それはあなたの現在の仕事が「迅速かつ丁寧な仕事になっているかどうか」を考えてみると分かります。どんな人でも「迅速」と「丁寧」の2つ同時を満たしている状態というのはなかなかあり得ないことです。というのは、この2つは相反するものだからです。速さを優先すると雑な業務になりがちですし、丁寧さを優先すると業務のスピードが落ちてしまいます。だったらどうやってこの2つを満たすのかと言いますと、仕事を始める前にその日の「1日の業務計画を立てる」のです。それも「10:00~10:15業務計画を立てる、10:15~10:30 ○○宅へ電話入れ…」という感じで15分刻みで立てます。そしてその時間内で「丁寧に仕事をする」ことを心掛けて進めるのです。仕事の基本は「丁寧さ」を優先することです。最初のほうは時間がかかりますが、だんだん慣れてくると次第にスピードが上がってきます。すなわち最初に丁寧さを優先させることで速さは後からついてくるのです。これを最初に速さを優先させると、雑な業務になりますから丁寧さが置き去りにされてしまいます。だから丁寧さを優先させた方がいいというのがここでも分かりますよね。しかも15分刻みで計画を立てていますから、丁寧に仕事をしながら時間内に終わらせることもかなり意識することになります。だからスピードが上がってくるのです。スピードというのは時間を意識するからこそ上がってくるのであり、これを無計画に時間制限なしでやっていると、ダラダラ進めてスピードが上がることはありません。すなわち、15分刻みの業務計画を立てて丁寧に仕事をしていくによって、あなたは「迅速かつ丁寧な仕事ができる人」になっていくのです。顧客は「迅速かつ丁寧な仕事」ができる人には多大なる信用を寄せます。もしあなたが想定していたよりも早く仕事を仕上げ、かつそれが丁寧にできたものになっていると、顧客は「こんなに早くしかもこんなに丁寧に仕上げてくれたのですね」と言って本当に感動します。こうなると顧客のあなたへの信用が格段に上がるのは間違いありません。このような現在している仕事を「迅速かつ丁寧に」することこそが、「現在している仕事のプロになる」ということなのです。

 以上になります。今回はあなたが将来的に多く稼げるようになるために顧客から信用を得るためには現在している仕事のプロになる必要がありますが、そうなるためにどのようなことを心掛け、どのようなことをしていけばいいかについて述べてきました。

 現在している仕事がたとえやりたくない仕事であっても「顧客のために」していることをきちんと考え、顧客から信用を得ることが何よりも大切になってきます。これを踏まえた上で1日の業務計画を15分刻みで立てて、「丁寧さ」を優先して仕事をしていると「迅速かつ丁寧な仕事」ができるという技能が身についていきます。現在している仕事が、この「迅速かつ丁寧」にできるようになれば、それはまさに「現在している仕事のプロ」になったということができるのであり、そうなったときはあなたは顧客からかなりの信用を得られていますから、あなたにそれだけ多くの収入が入ってくるようになるということです。

 あなたもたくさん稼ぎたいなら今回のことをぜひ実践してより多くの収入を得られるように努力してください。ではまた次回お会いしましょう!!

関連記事