◇67. 敗北感を克服しよう!

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花賀 咲象

花賀 咲象

 学習塾指導歴30年で、授業もこなしながら、カウンセリング・コーチング業務も行っております。
 このブログは自己啓発本を読んだだけでは分からない経験的・実践的な内容を加味して書いています。ですからみなさんが今後経済的に豊かになりたいという人生の目標の達成に必ず貢献できる内容になっているという自負があります。ですからぜひこのブログを毎日読み、日々成長することに努め、自分の人生に生きがいを持てるようにしていきましょう!

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 教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は、上司から何か指示をされたときに「嫌だな」と思うのではなく、「役に立とう」という前向きな意識を持って仕事に取り組むためにはどのようなことをすればいいかについて述べてきました。

 今回は「敗北感を克服しよう!」になります。大半の人はたった1回の失敗で敗北感が身に染みてしまい、取り組み始めたことあるいは取り組んできたことを諦めるばかりか、今後の挑戦についても失敗に対し大なり小なり恐れを抱くようになっています。今回はこのような敗北感はどのようにすれば克服できるかについて述べていきますよ!!

過去思考から未来思考へ

 多くの人は1回挫折をするとそこで取り組み始めたことや今まで取り組んできたことを諦めます。そして、その後も失敗と共に生き続け、失敗談をすることによってその傷を癒しているのです。ですから話をする内容も常に過去形で、考え方が完全に過去思考になっているというわけです。

 ここで考えていただきたいのが、「過去の出来事はもう終わったこと」だということです。つまり過去は事実として確定しているので、どう頑張っても変えることはできません。ですからそれをあなたが語れば語るほどそのときの失敗があなたの意識の中で視覚化され、その失敗から逃れることができなくなってしまうのです。

 では、変えることができるものは何なのでしょうか?それはあなたの未来です。過去は起こってしまったことなのでどうにもなりませんが、未来はあなたがこれからどう取り組むかでいくらでも変えられるのです。ですから「何で(どうして)こうなってしまったんだろう」と考えるのではなく「どうすればうまくいくのだろう」と考える、すなわち「何で」「どうして」の思考から「どうすれば」の思考に切り替えるということです。これがまさに未来思考の考え方なのです。

 過去思考だと「何であんなことしたんだろう」とか「どうしてあの時こうなってくれなかったのだろう」と悔やんでも悔やみきれないようなことが頭の中で再生されて嫌な気持ちにしかなりません。しかし、これが未来思考だと「どうすればこの技能を身につけられるかな?」とか「どのようにしたらもっとたくさん稼げるようになるかな?」など、そうなったときの自分を想像し、そうなるための方法を考えるので、とてもワクワクする気持ちになります。そうであるならば、過去思考は今すぐやめて未来思考に切り替えたほうが毎日が楽しくなりますよね。成功する人は間違いなく誰もが未来思考です。ですからあなたが今まで過去の失敗ばかりを話題にする傾向があったのであれば、今すぐ「これからどうしていきたいか?」という未来のことを考える未来志向に完全に切り替えるようにしてください。

失敗を分析する

 ただ、いくら過去がどうにもならないからといって、失敗から目を背けていいというわけではありません。大事なのは「その失敗を生かす」ことです。トーマス・エジソンの「失敗は成功のもと」という言葉は有名ですが、まさにその通りで、失敗から学び、今後同じような失敗をしないことが非常に重要になってくるのです。

 ではどうやって失敗を分析していくかと言いますと、まずノート(紙)にどういう失敗をしたかを具体的に書き出します。次に「どうしたらうまくいっていたか」を書き出します。それが書き出せたら今度はそれを成功させるために「何をしたらよいか」「自分に必要な技能は何なのか」を書き出します。そこまでできたら、今度は「何をすべきか」をあなたの新たな目標・具体策にして毎日それを実行するようにするのです。

失敗の克服が「指導者の心得」を育てる

 数回失敗してもその失敗の原因を分析し、それを成功させるための努力を積み重ねていけば、あなたの心の中に「指導者の心得」が育っていきます。すなわち、「こうしたら失敗する」というのがだんだん分かってくるので、それを他人に指導できるようになってくるのです。これを繰り返して成功まで辿り着くことができたら、そのとき、あなたへの信頼度は数百倍いや数千倍にも膨れ上がり、莫大な利益を得ることができるようになるでしょう。

 大半の人は、失敗の兆しが見え始めた段階で希望を捨てて目標の達成を諦めてしまいます。しかし、何が何でも成功させるという意識が強い人は、こうした失敗の兆しに対しても「どうすればここを突破できるか?」と考え、打開策を生み出し実行していくのです。そしてそれが失敗してもそれを分析して新たな打開策を立てて再びそれに挑みます。そうやって失敗の原因と打開策を自分自身の経験として積み上げ、成功するまで粘るという姿勢そのものが「指導者の心得」を育て、さらには「成功に導いてくれる優れた指導者」としての地位を獲得していくことに繋がっていくのです。

自分の成功を心から信じる

 カナダのミュージシャンのブライアン・アダムスは言います。「困難は状況を好転させるチャンスです。それは、よりすばらしい体験への踏み台です。おそらく、あなたはその一時的な失敗を、あとで感謝することでしょう。1つのドアが閉まれば、もう1つのドアが必ず開きます。それはバランスをとるための、自然の法則なのです」と。成功者は何度失敗しても自分の成功を最後まで信じています。だから諦めることなく成功に辿り着けるのです。過去思考から未来思考に考え方を変え、失敗を分析して次に生かす姿勢をとっていると、今まで抱いていた敗北感というのは自然に消えていきます。そしてそれを繰り返すうちにだんだんと「成功を確信」できるようになってきます。したがって、最後の最後まで自分の成功を信じて今している具体策にしっかり取り組んでいくことができれば、それは必ずあなたを成功へと導いてくれます。ですから「必ず成功できる!」と心から信じて努力を続けるようにしてください。

 以上になります。今回はたった1回の失敗で敗北感に苛まれたときにどのようにすればその敗北感を克服し、前向きな気持ちで成功に向けての努力をしていくことができるかについて述べていきました。

 前述したように、まず過去思考をやめて未来思考に転換することは大事です。これによって気持ちが常にワクワク感でいっぱいになるようにし、その上で失敗した原因を分析して今後どのようにすればそれを突破できるかを全て書き出し、それを新たな目標と具体策に書き変えて毎日取り組むようにしていきます。すると、その失敗の積み重ねによって自分自身にその分野で他人を成功に導く「指導者の心得」が育つようになってきます。そして本当に成功することによって、「成功に導くことができる優れた指導者」としての地位を確立することができるようになりますから、最後の最後まで自分の成功を信じて努力するようにしてください。ではまた次回お会いしましょう!!

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