◇50. 潜在意識の中に建設的な感情を育てよう!

4 min
花賀 咲象

花賀 咲象

 学習塾指導歴30年で、授業もこなしながら、カウンセリング・コーチング業務も行っております。
 このブログは自己啓発本を読んだだけでは分からない経験的・実践的な内容を加味して書いています。ですからみなさんが今後経済的に豊かになりたいという人生の目標の達成に必ず貢献できる内容になっているという自負があります。ですからぜひこのブログを毎日読み、日々成長することに努め、自分の人生に生きがいを持てるようにしていきましょう!

FOLLOW

 教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は不運や不幸なことが突然起こったときに、これをどのようにすればチャンスと捉え、前向きな気持ちで取り組んでいけるようになるかについて述べていきました。

 今回のテーマは、「潜在意識の中に建設的な感情を育てよう!」になります。潜在意識とは、自分が把握していない知覚や感情などのことになりますが、私のブログ「9. 潜在意識を活性化させよう!」で詳細に述べていますので、ぜひこちらも併せて読んでみてください。 

 自分が立てた目標を達成するために潜在意識をうまく活用していくことはかなり大事です。ただ、この潜在意識は感情に左右されることが多く、この潜在意識の中で建設的な感情を育てていくことは、あなたが今後目標達成をして成功するためには非常に大切なことになってきます。今からどのようにすれば潜在意識の中に建設的な感情が育っていくかについて述べていきますよ!!

感情の種類

 自己啓発作家のナポレオン・ヒルによれば、潜在意識に通じる感情には建設的(積極的)な感情と、破壊的(消極的)な感情があるとのことです。建設的な感情には、願望・信念・愛情・情熱・希望などの感情があり、破壊的な感情には、恐怖・不安・嫉妬・憎悪・怒りなど感情があります。

 破壊的な感情については、普段あなたが抱く感情を考えてみるとお分かりかと思いますが、自然に潜在意識の中に入ってきます。誰かから嫌なことを言われたり、自分がやろうとしていることがうまくいかなかったり、特定の人だけ得をしているような場面に遭遇すると、怒りや不安や嫉妬の感情が普通に出てきてしかもその感情は非常に強いことから、潜在意識にこの感情が入り込んでいくのです。それが原因でストレスとなり、そこから病気が発症したり、自分自身の停滞を引き起こすことに繋がってくるわけです。

 しかし建設的な感情については、自然には入ってきません。これも経験があるかと思いますが、たとえば「収入を現在の2倍にしたい」という願望を自分で抱いたときに、すぐに行動できる人というのはほんのわずかです。大半の人は、「何が何でも収入を2倍にしてやるぞ!」という強い感情にはならないので、潜在意識の中に入り込んでいかないのです。すなわち「ただ思うだけ」の弱い感情では潜在意識に留まることがないので、行動にまでは至らないということです。

潜在意識を建設的な感情で満たす

 あなたがやるべきことは、自分の潜在意識を建設的な感情で満たすことです。建設的な感情と破壊的な感情は相反するもので、どちらか一方が自分の中の意識を支配しています。あなたもうまくいっているときは「これはいけるぞ!」という希望のみで満たされた感情になっているかと思います。逆に何かに腹を立てているときは怒りの感情のみで満たされているかと思います。このように、建設的な感情と破壊的な感情が潜在意識の中で共存することはなく、どちらか一方で支配されている状態になっているのです。だからこそ、潜在意識は建設的な感情で満たされる必要があるというわけです。

建設的な感情は不安定

 ただ、建設的な感情は非常に不安定です。願望や希望の建設的な感情に満たされている状態でも、そこで失敗に遭遇すると、その途端に不安や恐怖の破壊的な感情に襲われます。するとそれまでに潜在意識が建設的な感情で満たされたものになっていたとしても、その瞬間に破壊的な感情とまるごと入れ替わるのです。そうなると、なかなか立ち直ることができず、今まで目標達成に向けて頑張ってきていても、そこで諦めてしまう事態にまで陥ってしまうのです。

目標は紙(ノート)に書き、毎日声に出して言う

 しかし、もし失敗のような場面に出くわしても、自分の建設的な感情の方が強ければ、その恐怖の感情を跳ね返すことができます。つまり自分の目標を潜在意識に書き込んでおくのです。潜在意識に書き込むための最も有効な手段は、目標を紙(ノート)に書くことです。目標を紙に書くことの有効性は、私のブログ「1. 人生の目標を立ててみよう!」で詳細に述べていますので、またご覧になってみてください。そして、「◇1. 今年の目標を立てよう!」では、目標・具体策をどのように立てたらいいかを詳細に述べています。もし、目標をまだ立てていないという方は、ぜひこちらを見ていただき、ご自身の目標と具体策を立てるようにしてください。

 目標は1週間に1回、紙(ノート)に書き出すようにし、毎朝起きた時と毎晩寝る前の1日2回に声に出して読むようにしていきます。それをすることで、あなたの目標(願望)が潜在意識に書き込まれていきます。すると、頭の中がその目標(願望)で満たされてくるようになって、目標を実現するための具体策をどんどん実行していくようになりますし、少々のことではへこたれなくなります。ですから、目標を必ず紙(ノート)に書き、それを1日2回声に出して読む癖をつけるようにしてください。

「必ず達成する」いう強い思いを持つ

 目標を紙(ノート)に書き、それを毎日声に出して読むことであなたの潜在意識にそれが書き込まれていきますが、これだけでは弱いです。これだけだと、大きな失敗をしたときにその目標(建設的な感情)が吹き飛んで不安や恐怖の感情に襲われてしまいます。そうならないためにも、それを跳ね返すだけの強い思いが必要になります。それはあなたがなぜそういう目標を立てたのかの理由にも関係してきます。たいていの人は目標を立てる際に、「もっと収入を増やしたい」、「家族にいい思いをさせたい」、「お世話になった人に恩返しをしたい」というような熱い思いを持っています。これを思い起こすことによって、「ここでくじけてなるものか!」、「何が何でも達成してやる!」という目標達成に対する強い思いが出てきます。すると、たとえ大きな失敗に見舞われてもこの強い思いによって跳ね返すことができるのです。このように目標を紙(ノート)に書き、それを毎日2回声に出して読んだ上で、「必ず目標を達成してやる!」という強い思いを抱くことによって、あなたの潜在意識の中で建設的な感情が育つようになり、目標達成に向けて突き進んでいけるようになります。ですから、本日紹介したやり方はぜひ毎日実行するようにしてください。

 以上になります。今回は自分が立てた目標を達成するために、自分の潜在意識の中に建設的な感情を育てていくようにするにはどのようにすればいいかについて述べていきました。前述したように、建設的な感情というのは不安定なもので、潜在意識の中で育てて確固たるものにしていないと、途端に破壊的な感情に襲われることになります。そうならないためにも目標を紙(ノート)に書き、それを1日2回声に出し、達成への強い思いを持つことで、建設的な感情をあなたの潜在意識の中の「確固たる存在」として育てるようにしてください。それができればあなたは目標達成できますよ。それでは、また次回お会いしましょう!!

関連記事